ベラボーの仕事場
古今亭 志ん生「極月その弐」
この時またもや、やさしい旦那に甘える
旦那「久蔵、内に来い、ずっと居ていいから・・・」
久蔵「その方がいいんです・・・」
ここは文楽にはないところ。
それから、ふらふら年末の街を歩いていると
神社の方で大勢の人だかり、
今も昔も人の欲望は変わらない、
富の何番〜というかけ声。
「御富打ち止め〜っ」となった時
あたりはシーンと波を打ったように静まりかえる。
皆当てたい一心で富の札が動いたという・・・

見事に富を引き当てた久蔵は有頂天!
ところが、肝心の富札は火事とともにポウーっと
灰になってしまった。さあどうする久さん・・・
その時とっさに、
「全部くれとは言わない、半分でもいいからさ・・」
「おくれよおー!・・・だめか?」
「ケチ、お前んちの前で喉かききって呪うぞ!」
ここも志ん生らしい。
さて、久さん、更にふらふらになって
元の家の前を通りかかる、
近所の頭領に声をかけられる。
なんと火事の時、お札(富)の入った
神棚を預かっていたのだ。
久さん、さらにきちがいのようになって、
すったもんだした挙げ句、
めでたく当たりくじをつかむことができた。
「これで方々にお払いができます」

これが志ん生の
「富久」長くなった〜
やらなきゃよかった〜、大変疲れました〜、