「いよっ、志ん朝」
春の陽気に誘われて、志ん朝さんのお話しをちょっと。
まさか、こんなに早く逝ってしまうなんて夢にもおもわなかったので、本当にうっかりしていたものです。
明るい高座の所々にでるギャグのセンス、色気(女ばかりでない、若旦那や、たよりのない亭主・・・)、着物の着こなし、滑舌、どれをとってみても非の打ち所のないまさにパーフェクトな噺家さん。 僕らのバイブルでした。
もう一度、生で観たい衝動にかられる今日この頃です。
今度は、しっかり、おっかけ、したい。
お姉さんが最後の枕元で・・・
「孝ちゃん!お父ちゃんとお母ちゃんの所へ迷わず、行くんだよ!」と叫んだ。
今頃家族みんなで(志ん朝、馬生、志ん生、おりんさん)炬燵をかこんで世間話でもしているのでしょうか、
「しかし、なんだねえ恐ろしい世の中になっちゃったねえ・・・」
「おとおちゃん、お酒つごうか、」
「おっとっとっ・・・」
「昨日の納豆まだあったかなあ・・・」
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