BAR VERABO
ベラボーの仕事場
 無知な夢 / 夜のとばり /
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午後6時、意外と人通りの多い道、
知らないやつばかりが通り過ぎて行く、
人々の目は冷たくロボットのように前から後ろからただ歩いているだけ、BARに入るには、まだ時間が早すぎるんで立ち飲みやにちょいと、焼酎飲みながら、ぼお〜っとしてると、ある一点のホットな視線を感じてしまった!それは、寒さに震えながら熱心にティッシュを配る少女であった、冬の中に間違えて入ってきてしまった春の乙女なのかしら、?!
俺はさりげなくティッシュを貰うとゆっくりとその娘の前を通り過ぎた、五六メートルほど歩いて、振り向くと、案の定俺をみつめている・・・赤い女に愛のバラを、ほほえみは明日への第一歩、求めよさらば与えられん!何を?求めよ?わからん!?
結局は声をかける事も出来ず、振り向きもせず、
立ち去ってしまった。