BAR VERABO
ベラボーの仕事場
 無知な夢 / 夜のとばり /
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 それはよくある、小学校の帰りがけ、、、の話、、、ポツポツ降ってきた雨が、ざあ〜っと、本降りになってきたトキだった、突然ずぶ濡れになった少年が、傘を持ってきた!「雨だよ、、、アメ、、、傘、?、ケイコちゃん、忘れたのか〜?、」「こんなんで良かったら、さして帰らないか?・・・」
 昔から男嫌いのケイコだったが、こいつだけは好きになってしまった、いつもみんなから馬鹿あつかいされてた、ヒロシだった・・・口数も少なく、いつも遠くを見つめているような目、ウットリしちゃってさあ〜傘をつかむ手と手が触れちゃってさあ〜あん時が一番のドキドキ、ウキウキ、だったかしら〜
 それから帰る時は、いつも一緒よ〜他人に何言われても平気だったわよ〜愛〜って言うほどのもんじゃあなかったかもしれないけれど、さあ、初恋であった事だけは間違いないわ!でも、・・・初恋は、初恋、はかないもんだわね〜
 それから間もなく、大雨の降る日、ドブにはまったネコを救おうとして、歩道に持ち上げた瞬間、車に跳ねられて、ヒロシは天国に行ってしまったの・・・人生なんてあっけないモンでしょう・・・?遠い遠い、そのまたもひとつ山超えて、うんと遠い、大昔の、たったひとつの・・・一度っきりの、大切な思い出なのさ〜・・・